Red Hat 認定エンジニア

FAQ

Red Hat では、テクノロジーの動向に合わせて認定プログラムを最新の状態に更新しています。Red Hat® 認定エンジニア (RHCE®) 認定資格は自動化スキルへの増大するニーズを織り込んで再定義されており、エンジニアやチームが現在および将来の課題に対処できるように設計されています。

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Red Hat 認定エンジニア (RHCE) の変更内容、変更理由、変更時期を知る

RHCE 認定資格を取得するには、まず Red Hat 認定システム管理者 (RHCSA) 認定を取得したうえで、RHCE 認定試験 (EX300) に合格する必要があります。RHCE 認定を取得するにあたり、Red Hat® Enterprise Linux® 7 または Red Hat Enterprise Linux 8 のいずれかを選択できます。

Red Hat Enterprise Linux 8 をベースとした RHCE が新たに加わり、これには新しいコースと試験が付加されます。そのコースおよび対応する認定試験 (Red Hat System Administration III: Linux Automation (RH294)Red Hat 認定エンジニア認定試験 (EX294)) は、Ansible とシェルスクリプトを使用した Linux システム管理タスクの自動化が中心となっています。

IT 組織がインフラストラクチャを効率的にスケーリングするという課題を抱える中、多くの企業が、さまざまな部門にわたって自動化を実現する共通言語として Red Hat® Ansible® Automation を利用しています。その結果、システム管理者は、オペレーティングシステムをデプロイ、構成、管理する方法だけでなく、機能を自動化する方法、さらに自動化そのものを拡張する方法も理解しなければなりません。

RHCE の焦点を、主に Red Hat Ansible Automation を使用したシステム管理タスクの自動化に移すことで、進歩的な組織が現在直面している現実と、テクノロジー業界が今後迎える現実を反映させました。

新しい Red Hat 認定エンジニア認定試験と推奨コースには、Red Hat Enterprise Linux 8 がリリースされた時点でプログラム変更が適用されます。

Red Hat 認定エンジニアになると、Red Hat 認定システム管理者として Red Hat Enterprise Linux タスクを Ansible Automation とシェルスクリプトを使用して自動化する能力を実証することができます。Ansible Automation が他の Red Hat テクノロジーがどのように連携するか理解し、定期的なデプロイと構成に自動化を追加できます。

Red Hat ラーニングサブスクリプションに登録しているなら、早期アクセス機能によって、一般公開される前にコース内容を確認できます。サブスクリプションに登録していない場合でも、Red Hat ラーニングサブスクリプションの 7 日間フリートライアル版で内容を確認できます。

変更によるスキルパスへの影響について調べる

いいえ。RHCE を取得してから丸 3 年間は RHCE のステータスは維持されます。希望すれば新しいプログラムで再認定を受けられますが、必須ではありません。認定の更新に関する詳細をすべて確認して、認定資格を最新の状態に維持する方法を確認してください。オプションとして、Red Hat 認定アーキテクト - Infrastructure - の取得に適用される他の認定の取得などがあります。

Red Hat 認定システム管理者 (RHCSA) 認定資格が最新であれば、RHCE 認定試験 (EX294) の Red Hat Enterprise Linux 8 バージョンが利用できるようになった時点でこれに合格すると更新できます。また、受験可能な間は RHCE 認定試験 (EX300) の Red Hat Enterprise Linux 7 バージョンに合格しても更新できます。また、認定更新ポリシーの規定に従って他の認定を取得して更新することもできます。

より総合的な Red Hat Enterprise Linux 8 のスキルを実証するには、RHCSA 認定試験が Red Hat Enterprise Linux 8 向けに更新されたときに RHCSA として再認定を受け、その後新しいプログラムで RHCE を更新することができます。この 2 つの認定を取得することで、最新リリースの Red Hat Enterprise Linux でシステム管理を行うスキルと、Ansible とシェルスクリプトを使用してシステム管理タスクを自動化する能力を実証できます。

RHCSA の再認定を得るための時間が取れない場合は、新設されたコース Red Hat Enterprise Linux 8 New Features for Experienced Administrators (RH354) を検討してください。このコースは、Red Hat Enterprise Linux 7 と Red Hat Enterprise Linux 8 の技術的な違いに焦点を当てています。コースを受講しても Red Hat Enterprise Linux 8 の認定には更新されませんが、この履修過程でご自身のスキルと知識がアップします。

お近くの Red Hat トレーニングと認定のセールスチームまでお問い合わせください。担当チームが新しい RHCE プログラムへの移行計画の策定に協力いたします。

Red Hat システム管理 I (RH124) を取得して Red Hat システム管理 Ⅱ (RH134)RHCSA 認定試験 (EX200) の受験準備をしている場合、Red Hat Enterprise Linux 8 トラックに移行して、学習内容と認定対象に Ansible Automation を含めることができます。

引き続き Red Hat Enterprise Linux 7 バージョンのコースで準備を進めて、関連するバージョンの試験を受けることもできます。この選択肢は、Red Hat Enterprise Linux 8 が一般提供されてから 1 年間利用できます。この方法を選択した場合、このスキルパスに従って RHCSA から RHCE に移行することになります。

RHCSA 認定試験 (EX200) の Red Hat Enterprise Linux 7 バージョンを受験して Red Hat 認定システム管理者になることをお勧めします。これは Red Hat 認定エンジニアになるために必要な条件です。その後、ニーズまたは興味に応じて、新しいトラック (Red Hat Enterprise Linux 8 ベース) または従来の RHCE プログラム (Red Hat Enterprise Linux 7 ベース) を選べます。市場ではシステム管理作業における自動化のニーズが高まっていると見られており、長期的には新しいトラックに時間と労力をかける方が賢明かもしれません。

RHCE 認定試験 (EX300) と関連する Red Hat システム管理 Ⅲ (RH254) コースの Red Hat Enterprise Linux 7 バージョンは、 RHCE 認定試験 (EX294) の Red Hat Enterprise Linux 8 バージョンが一般提供されてから 1 年間利用できます。

既存の認定資格とスキルパスへの影響について

Red Hat Enterprise Linux 8 のリリースに伴い、RHCSA カリキュラムへも段階的な変更が行われますが、RHCE 変更とは別に調整され、それほど大きな影響はありません。新しい RHCE 試験に合格するために Red Hat Enterprise Linux 8 の RHCSA になる必要はありませんが、Red Hat Enterprise Linux 8 のコンセプトに基づく新しい RHCE 認定試験 (EX294) に適した準備をするには、新しいカリキュラムの履修をおすすめします。

Red Hat Enterprise Linux 7 には大規模なインストールベースがあり、このリリースに合わせて作成された RHCE 認定試験 (EX300) でカバーされるスキルは、現在の市場でも変わらず価値があります。RHCE 認定試験 (EX300) の Red Hat Enterprise Linux 7 バージョンは、RHCE 認定試験 (EX294) の Red Hat Enterprise Linux 8 バージョンが一般提供されてから 1 年間利用できます。

Ansible のスキルの認定を受けるには、Automation with Ansible + 認定試験 (DO408) の受講を検討してください。このコースは、新しい RHCE 認定試験 (EX294) の一般提供から 1 年間利用できます。

自動化に重点を置いた新しい RHCE を目指すか、既存プログラムで RHCE 認定を取得するかを選択できます。新しい RHCE トラックを目指す場合、Red Hat システム管理 Ⅲ: Linux Automation (RH294) コースと RHCE 認定試験 (EX294) が提供された時点でこれを受けることを推奨します。

Red Hat 認定スペシャリスト - Ansible Automation - 認定試験 (EX407) の試験内容の大部分が、新しい RHCE 認定試験の基礎になります。この試験と既存の Automation with Ansible コース (DO407) は、Red Hat Enterprise Linux 8 が一般提供された後も引き続き 1 年間提供されます。

ただし、Automation with Ansible (DO407) と Red Hat 認定スペシャリスト - Ansible Automation - 認定試験 (EX407) が対象とするすべての情報が、RHCE カリキュラムに含まれるわけではありません。RHCE でカバーされないスキルは Automation with Ansible II (DO409) に追加され、Ansible のベストプラクティスに注目した新しいコースと対応する認定も作成されます。

RHCE の変更は Red Hat 認定スペシャリスト - Ansible Automation - 認定資格には影響しません。この資格は取得してから 3 年間有効とみなされます。ただし、時期が来たら Red Hat 認定スペシャリスト - Ansible Automation - 認定資格を更新するのではなく、RHCE 認定資格を取得または更新する必要があり、これには Ansible のスキルと知識の範囲が含まれます。Ansible ベストプラクティスに関して新たに提供されるコースと試験を受けて、Ansible のスキルを深めることも検討してください。